「新型コロナに効く健康食品」という宣伝文句にご注意を
2020年05月05日 ※旧・アメブロ投稿記事です
新型コロナで自粛要請が出ている中、スーパーに買い物に行くと、不自然に売り切れる食品があることに気づく。
たとえばテレビの健康バラエティー番組や健康雑誌で「新型コロナにかからないためには免疫力を上げること。
そのためにこんな食品を食べよう」と推奨すると、翌日にはスーパーの売り場からそれらの食品がなくなってしまう。
もちろん免疫力を高めることは大切だ。しかし特定の食品を食べたからといって、すぐに免疫力がアップするわけでもないし、ましてや新型コロナ予防に資するかどうかは、また別の問題だろう。
あるネットリサーチ企業の調査によれば、免疫力アップのためにどんな食材を採り入れているかを調査したところ、1位がヨーグルト、2位が納豆、3位が味噌という結果となったそうだ。
発酵食品が健康に資することは確かだ。しかしそれを新型コロナ予防にもなると言ってしまうのは無理がある。科学的根拠がないのだ。
そのため、消費者庁では
「新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうするウイルス予防商品については、現段階においては客観性及び合理性を欠くもの」
というコメントを3月に出している。
たとえばサプリメントを含む健康食品、納豆については、
「新型コロナウイルス対策!天然藁納豆にウイルスは勝てない!納豆に含まれるペプチドは肺炎の起因菌の膜を破壊します!」
としている。
納豆に含まれる酵素のナットウキナーゼは血栓を溶かしてサラサラ血液にするという効果は確かにある。だから納豆を食べることは健やかライフにはもってこいなのだが、新型コロナを予防するような成分が含まれているというエビデンスは今のところない、ということだ。
「新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする商品の表示に関する改善要請等及び一般消費者への注意喚起について」 消費者庁
https://www.caa.go.jp/notice/entry/019773/
免疫力アップのためには決まった時間にバランスのとれた食事を摂取し、
しっかりと睡眠を取ること。そして新型コロナ対策としては手洗いと消毒。
あとは3密を避けるということくらいしか現在のところ有効な手段はないのだ。