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地域医療では、やっぱり「やさしい先生」が望まれている

2018年02月14日 ※旧・アメブロ投稿記事です

地元でちょっとした体の異変で医院やクリニックにかかる際に、医学の素人である一般人はマスコミに取り上げられたところや、近所で「やさしい」と評判の先生に診てもらおうとする。

これは自然なことで、別な悪いことではない。

であるのに「やさしい先生」のどこが問題なのか?

その理由、堂上は「やさしい」と「いい加減」の概念があいまいになっていることに大きな原因の一端があると考えている。

 

ホスピタリティーサービスをモットーとする医療業界では、患者に対する「やさしさ」は必須だ。しかし自分の健康を顧みず、しかも医師の忠告を何度も無視するようなダメな患者が、その一般認識をあいまいにしているのだ。

医師からすれば

「何度いってもダメだから『命の危険がある』と脅すしかない」

これは仕方ないことだろうと思える。

 

しかし地元の医院・クリニックでありながら、初診から仏頂面(まるで地域の中核病院の理事長や外科部長のように)に応対されるならば、「ほかの医院に行こう」と思うのは当然だ。これは院長だけでなく、医師、あるいは看護師の対応においてもそうだ。

結果として、その患者が「この時期に治療していれば」というタイミングを逃すとするならば、本人や家族は悔やんでも悔やみきれない。

 

かたや、一般の方には「やさしい」と思われているが、実はアバウトにルーティンをさばくだけで「やさしい」と思われている“手抜き型”の院長や医師もいる。

これは堂上の実体験だ。診察室に置いたテレビでゴルフ中継を見ながら診察されたことがあるのだ。

 

個人的には「やさしい」は間違いなく必須だと思う。

なにしろ医療の素人は、先生がやさしくなければ、がんなど、よほど専門性の高い病気にかからない限り受診しようと思わないからだ。

 

「やさしい」に、最新の技術がともなってこそ21世紀の地域医療を担うプロフェッショナルだと思う。

つまり現在は「やさしい」+「医療技術」+「最新の医学的な知見」が求められているのだ。

 

では堂上の例のようにわかりやすい「いい加減」は、どのようにチェック、見分ければいいのか?

 

ここでも個人的な経験となるが、多分、以下であって、そんなには外れていないと思う。

・ホームページや院内の張り紙に「院長が〇日、学会セミナー(勉強会)のために休診です」というのが年に1~2回くらいしかない。

・院内感染に対する姿勢が不十分(待合室や診療室が雑然としている、など)

・70歳以上の高齢(もちろん70代でも素晴らしい現役医師はいるが…)

・受付や看護師がしょっちゅう入れ替わっている(出産休暇のためであればいいが)

・使用している医療機器が素人目に見ても古い(例えば消化器を診療科目に掲げているのに、いまどき経鼻内視鏡も備えていない、なども)

書き出せばキリがないのだが、およそこのあたりだろう。

 

医師の立場として、なぜ「いい加減」になるかというと、「忙しくてたまらない」、あるいは「長いこと地元医療には貢献した。もう楽させてほしい」という高齢な院長にありがちな事情がまずはありそうだ。

 

もう一つは、「最新の医療はよくわからない。自分は自信のある治療法・診療法で十分と思っている」という事情によるものだ。

逆にいえば、「忙しくてたまらない」なかでも、きちんと患者に寄り添って診察し、その原因を突き止めようとする医師や院長は素晴らしい。ぜひともそんな医院やクリニックにかかりたいものだ。